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西側メディアのシリア情報源は、英国にいるたった一人の男

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下記URL記事の意訳・要約です。

誤訳に関して責任は持てません。

ソースで確認ください。

 

 

西側メディアのシリア情報源は、英国にいるたった一人の男

2013年10月20日
RAPHAEL SATTER (AP社)


http://bigstory.ap.org/article/england-one-man-feeds-western-media-syria

 

 


シリア人権監視所は、イギリスの地方都市コベントリーで、Rami Abdurrahmanが一人で運営している。しかし、その影響力は世界中に広がっている。

頭の禿げたメガネの42歳男、それがRami Abdurrahmanだ。彼はコベントリーで洋服店を経営しながら、妻と子供と暮らしている。

世界の主なニュースで、シリア内戦の軍事衝突の被害者数について、彼の情報がもっともよく引用される。

 
「彼はどこにでも顔を出すんですよ。数字といえば彼なんです。ほかに匹敵する人は思いつきませんね。」オクラホマ大学中東研究所所長Joshua Landisは言う。

 

Abdurrahmanによると、監視所は、シリア在住の四人の匿名の活動家と、国中の監視ネットワークによって、殺人と軍事衝突を記録している。

 

しかし彼の報告する数字に疑問をもつ人も多い。

Abdurrahmanが反政府軍と共謀して、犠牲者の数を歪曲しているという人もいるし、また彼がシリア政権の一味であると主張する人もいる。

「どちらの側からも攻撃されるとき、よい仕事をしているということです。」最新のインタビューで彼は答えている。


今月上旬、AP記者がコベントリーに行き、Abdurrahmanを取材した。そのとき、彼は四時間しか寝てないと言っていた。
前夜、夜10時に寝る予定だったのが、シリアの国境の町Azazで起こった反乱軍の内紛のため、彼は午前二時まで成りゆきを監視し、朝六時に起き、また昨晩の更新をチェックしたという。
Abdurrahmanは、彼自身の言葉によると、シリアの活動家や国際的なジャーナリスト、人権活動家たちからのひっきりなしの電話をさばく人間交換台のようなものだという。多いときには一日500回もの電話があったそうだ。
 
Abdurrahmanの本名はOssama Suleimanだ。ハンドルネームを使うのは、ある役職につくときに芸名を使うアラブの伝統だと彼は主張する。

2012年以降、欧州の人権団体から年に10万ユーロ(13万7千ドル)未満の支援を受けている。しかしその団体名を明かすことを彼は拒否した。


カリフォルニア州立大学の中東政治学教授As'ad AbuKhalilは、シリア監視所について「何か胡散臭いことが起こっている」と述べている。

Abdurrahmanは言う。「我々は戦争状態にあります。完全に透明であることは難しい。」

 
Abdurrahmanはシリアの町Baniasに生まれた。彼の家族が政治的に圧力を受けたことで、彼は人権活動に関心を抱くようになったという。2000年、彼は英国に渡り、ロ

ンドンの北西約100マイル(160キロ)のところにあるコベントリーにやってきて洋服店を開いた。
2006年5月にシリア人権監視所を立ち上げた。シリアで彼が出会った活動家がグループの中核をなしているという。


彼は自身の仕事を「嘘の海」を航海するようなものだと言う。

Abdurrahmanは230余りの情報提供者をその場で見せた。事件についてリークするシリア人ジャーナリストから、軍の犠牲者について知らせる軍病院の従業員までいた。彼はジャーナリストの黄金律を厳守し、他のソースで確認がとれた情報だけ採用しているという。
 
ほとんど間違ったことはない、犠牲者の人数を割増報告したのは二件しか思いつかない、と彼はいう。自動車爆破と自動車の衝突を混同するような間違いはよくあったが、間違いはすべてのケースで訂正されたという。
 

AP社を含む三つの主なWEBニュースで公表された事件をみると、去年一年間、シリア政府の運営しているニュース媒体であるSANAよりも頻繁に彼は引用されていた。


実際、監視ネットワークはシリア政府に妨害され、誘拐や命の危険がある人もいる。

国連ですらも、(国連は今年7月には10万人以上の死亡者数を自ら発表したが、)少なくともその一部を彼の数字に頼っている。
 

しかしこのような状況に警鐘をならす人もいる。


ロンドンChatham HouseシンクタンクのNadim Shehadiは言う。「彼が本物で、情報は確かだとしよう。でも彼は調査しきれないほどたくさんの情報源に頼っている。」
 
 
ロンドンを拠点とするアムネスティ・インターナショナルで働くNasserによると、Abdurrahmanは注意深く、たいてい正確だという。
彼女はAbdurrahmanと協力していくつもの大量殺人での犠牲者数を収集してきた。

 
ニューヨークを拠点とするヒューマン・ライツ・ウォッチのLama Fakihもほぼ同じ意見だ。

「彼の報告はだいたい確実です。Abdurrahmanに限らず、すべてのジャーナリストはその数字について検証されるべきです。同じく不利な条件でみな働いているのです。いつでも見落としはあります。それが我々が現場にいるということです。」


シリア人権監視所 英語ウェブサイト
http://syriahr.com/en/
 

Raphael Satter への連絡は下記まで
http://raphae.li/twitter